ブルゴーニュでVendanges 2年目の自信|Vieille Vigne の魅力とM6ニュース取材の舞台裏

フランス生活

Bonjour!マコマコです。
Vendanges開始から早くも5日が経ち、10haある畑のうち約6割が終わりました。

ただ、この日は生憎の雨☔ Vendangesは お休みになり、記事を書いています。

昨年に続いて2年目となる今年は、少し余裕を持って臨むことができ、自分自身の成長を感じる場面もありました。

今日はそのことをシェアしつつ、収穫のコツや Vieille Vigne(古樹)の魅力、そしてなんとDomaineがM6ニュースに取材され、その舞台裏をお伝えしたいと思います。

今回のハイライト写真、畑で作業をしていると アクロバット飛行チームが!
ブルゴーニュの空にスモークが描かれました!


今年は2番隊に抜擢されました!

私が働いているDomaineのVendangesでは、収穫の速さと正確さによってブドウを収穫していく担当の列が決まります。

なんと今年は「2番隊」に抜擢!✨
時には一番早く切り終わり、他の人のサポートに回ることもありました。

昨年の1年目は、上手な人について必死についていくだけでしたが、2年目にしてようやく「仲間の様子に目を配る余裕」が出てきたのは大きな成長。
小さなことですが、自信につながる瞬間でした。

Vendangesで学んだ収穫のコツ4つ

Vendangesはただ「ブドウを切る」だけではありません。効率よく、そしてワイン醸造のため、実を潰さずきれいに収穫するにコツがあります。

1.葉を手で落とし、ぶどうをすぐ見つけられるようにする

2.二股の付け根を見極め、一度のはさみ入れで切る

自分の手のサイズに合ったハサミを選ぶのもポイントです!

3.バケツを収穫するブドウの近くに置き、最短距離で入れる

4.葉っぱを混ぜないよう注意する(その後のワイン醸造に影響)

右の写真は悪い例です!葉がいっぱい入ってますね。

この4つを意識すると、効率よく正確にでき、スピードも仕上がりも変わります ✄

速い人は、こんな感じで収穫していきます。


収穫したブドウを運んでくださるポルタ―さんと仲良くなるのも大切。
コミュニケーションを取りながら、いつブドウを運んでほしいかを合図し、確認しながらブドウを切っていきます!

左 ベテラン ポルタ―のジョンマークさん。右 今年が初めてのアリさん。
ブドウを運ぶ合間、遅れている列の人の葉を取ってあげたりと、働き者のお二人です。

お二人のブドウダイブをご覧あれ!
まずはジョンマークさん。

続いて、アリさん!


収穫5日目の現状と雨の影響

Vendanges 「雨でも収穫できるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は雨の日の収穫はデメリットが多いんです。

1.雨で自然酵母が果皮から流れ落ちる → 発酵がスムーズに始まらず、ワイン醸造に時間がかかる

2.雨水がブドウに混ざり、果汁が薄まって糖度が下がる

3.雨によりブドウが見づらくなり、濡れたブドウは重く、収穫したブドウを入れるバケツに土や泥がつき運ぶのが大変

4.作業靴に泥がつき、ブドウ畑の移動が段々と大変になっていき、作業効率が落ちる

ワイン造りにとって「発酵を導く自然酵母」「凝縮した糖度」はとても大切です。

雨水がブドウと混ざらないよう収穫したブドウを運ぶトラクターにビニール袋をかけます。
これだけでも手間。

普段であれば、遠い畑に行った際、お昼の休憩中は収穫ブドウを積載したトラクターを日陰に置いておきますが、雨の日はそうはいきません。

だからこそ、雨の日に無理をして収穫するのはナンセンスですが、Domaineによっては、人手のやりくり、糖度が高くなりすぎている場合や、発酵を遅らせて醸造したい場合など、雨の日でも収穫します。

雨の日の収穫は、使ったバケツやハサミを洗うのも一苦労です。


Vieille Vigne(ヴィエイユ・ヴィーニュ)の魅力

畑によって、様々な姿・形を見せるブドウたち。

今回特に印象的だったのが、Vieille Vigne(ヴィエイユ・ヴィーニュ=古樹)の畑です。

樹齢50年以上のブドウの樹は、今年のようにMildiou(ミルデュー|べと病)の影響があった年でも、見事な実をつけていました。

今年のVieille Vigne。実がパンパンです。
長い年月をかけて根を深く張り、雨や乾燥といった気候の揺らぎにも動じない姿に「歴史の重み」を感じます。

ワインとしてもVieille Vigneは人気。
古樹から収穫されたブドウは、複雑で深みのある味わいに仕上がります。
まさに経験を重ねた樹だからこそ生まれる特別なワインです。


M6ニュースで紹介されたDomaine

なんと、Domaineが、フランスのテレビ局「M6」のお昼のニュース(12h45)で紹介されました。

目立ちたがりチームの人たち 笑

M6はフランス国内の大手民放テレビ局で、日本でいうと「日本テレビやフジテレビ」に近い立ち位置。NHKのような公共放送ではありませんが、幅広い世代に視聴されている人気チャンネルです。

きっかけは、DomaineがVendangesの人手をSNSで募集したこと。


年々、Vendangesのときの人手不足は深刻化していて、農家にとって「人を集めること」は大きな課題になっています。

なぜ、このDomaineで働いているのか、個別インタビューもありました。

うちのDomaineでは、少しでも働きやすいように:

● 全日程働いた人には ボーナス60€
● ランチを用意できない代わりに 食事補助8.50€/

といったインセンティブを設けています。

▶ DomaineのFacebookにニュース映像がアップされていますので、ぜひご覧ください!
👉 M6ニュース映像はこちら


記事のまとめです。Vendanges 2年目となる今年。
2番隊に選ばれたことで自分の成長を実感し、Vieille Vigneの力強さに感動し、さらにはM6ニュースに登場するという思いがけない出来事もありました。

Vendangesはただの肉体労働ではなく、みんなで協力し合ってブドウを収穫していくチームワークを感じます。

Vendangesもあと2、3日で終わりが見えてきました。8月中で終わるか?!
明日からも、また張り切ってブドウを切っていきたいと思います。

最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに♪

À bientôt✋

📝マコマコ