Bonjour!マコマコです。
春の陽気とともに、ブドウ畑では次々と新しい作業が始まっています。
今回は、前回の記事 芽かき の次に行われる大切な作業「relevage(ルルヴァージュ)」の前段階として、ワイヤーを下ろす新しい作業が始まりました。
※ 今回の記事では、虫の写真が一部でてきます。苦手な方はご注意ください。
🍃「relevage(ルルヴァージュ)」ってどんな作業?
フランス語で「持ち上げる」という意味を持つこの作業。
ブドウの枝が垂直にまっすぐ育つように、ワイヤーで枝を両側から挟み、誘引していく作業のことを指します。
とはいえ、今回はその「固定」作業の前段階。
上に張ってあったワイヤーを、枝を挟めるように下に下げておくという準備を行いました。
これを怠ると、枝が横に倒れてしまったり、成長点が折れてしまったりするリスクがあるので、慎重に作業していきます。



✨芽はぐんぐん成長中!
芽かきの頃には短かった枝が、数日で驚くほど伸びていて、植物の生命力に改めて驚かされます。
ワイヤーを下げるときも、どこに触れたらいいか迷うほど繊細な部分が多く、慎重さが求められます。

2月に撮影したお気に入りのカタツムリのブドウの樹もすくすく育っていました!
見つけるのが大変でしたが、添え木と家の位置から何とか割り出せました。

春シーズンのチームが揃いました!
私を含めてこの6人のチームでブドウ畑の管理作業を行っていきます!

突然のヘリコプターの急接近にビックリ!
近くに飛行場があり、ブルゴーニュのブドウ畑を空から見るツアーがあるとか。

ブドウの成長も著しいのですが、周りの雑草も負けじと追いついてきます!

🚜ブドウ畑の助っ人登場!
ここで助っ人登場!
なんと通路とブドウの樹の間を同時に除草するトラクターがあるのです。

ブドウの樹の高さと列の幅に合わせたトラクターのサイズ。

内部に更なるヒミツが!

🧼謎の泡と、こすり落とす白い粒
作業中、ブドウや周辺の雑草の茎から、泡のようなものがぽつぽつと出ているのを何度か見かけました。最初は「アブラムシの仕業かな?」と思ったのですが、農場主いわく「これは害虫の排泄物ではない」とのこと。

植物自身が分泌しているのか、別の昆虫の幼虫の防御策なのか…まだ正体は謎です。
また、ブドウの枝の一部に、白い綿のような粒がついているのも発見。

これは「ルビーロウムシ」と呼ばれるカイガラムシの一種の卵かもしれないとのこと。
見つけたらすぐに手でこすり落とすよう、指示がありました。
ぶどう栽培は、こうした小さな異変や兆候に気づくことも大切な仕事。
日々、自然との対話が欠かせません。
📸今日の畑スナップ

小さなウサギが隠れていました。

👇こちらは何か分かりますか?👇

霜対策のための扇風機です!
春先の新芽が出始めた頃、気温が急激に下がると霜が発生し、ブドウの若い芽や葉が凍ってしまい、その年の収穫に大きな被害をもたらすことがあります。この扇風機は、放射冷却によって地面付近に溜まった冷たい空気と、上空の比較的暖かい空気を撹拌することで、畑全体の温度が下がるのを防ぐ効果があります。
扇風機の効果は、気象条件や畑の地形、扇風機の性能などによって異なりますが、一般的には1~3℃程度の温度上昇が見込めるそうです。
🌱これから本格的な「固定」作業へ
ワイヤーを下げ終わったら、次は枝がしっかり伸びたタイミングで、ワイヤーの間に枝を挟んで固定していきます。これが「relevage」の本番です。
春シーズンのブドウ畑での作業について、また書いていきたいと思います。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみみに♪
À bientôt✋
📝マコマコ