Bonjour!マコマコです。
あっという間に6月も下旬。気づけば、4月28日に始まった Bourgeon(ブルジョン・芽かき)から2か月が経過しました。
この間、色々とあったなぁ。
Bourgeon、Relevage(ルルヴァージュ・誘引)の前半・後半、Écimage(エシマージュ・摘心)、そしてビザ更新……Récépissé(レセピセ)の発行。

この2か月、畑と向き合い続けた日々。今日は、そんな春から夏にかけてのブドウ畑での仕事を振り返ってみたいと思います。
最後の畑はGamay!
6月24日、ついにすべての畑のRelevage(ルルヴァージュ・誘引)が終了しました!
最後に手がけたのは、黒ブドウ品種のGamay(ガメイ)の畑。

しっかりとÉcimage(エシマージュ/上部の新梢の剪定)も行い、風通しと日当たりを整えていきます。病気予防にもなる重要な工程です。


この時期は、畑を知らないとどちらがどちらか判断が難しいです。


再びのBourgeon(芽かき)!? 今回は“チェック”がメイン
「芽かきは終わったはずじゃ?」
そう思いきや、ここで再びBourgeonがスタート。とはいえ、今回は見落としや脇芽のチェックがメイン。

以前のようにじっくり腰を据えるのではなく、確認と最終調整といった感じです。



草取りとの戦い!Pioche(ピオッシュ)大活躍
そしてBourgeonと同時並行で、この時期の大仕事が、Désherbage(デゼルバージュ・草取り)です。

Pioche(ピオッシュ)=つるはしや鍬(くわ)を使って、ブドウの株元の雑草を手作業で取り除いていきます。

ここでも頼れるのがトラクター!

1台は、事前に土を耕してくれることで草取りがしやすく。
もう1台は、Écimageし忘れた新梢を機械でカットしてくれます。

実際の作業の様子はこちら
早くて分からないですが、左が afterで、右が beforeです。結構、カットされてますね!

敵は草だけじゃない!?危険植物にご注意を!
草取り作業中、単なる“雑草”とは呼べない、要注意植物たちにも遭遇します。
中でも厄介なのが、この2種類。
■ Torilis arvensis(トリリス・アルベンシス)

- 分類:セリ科(Apiaceae)
- 特徴:細かく切れ込んだ葉に、レースのような白い花を咲かせます。まるでカスミソウのようなかわいらしさですが、見た目に油断してはいけません。
- なぜ厄介?
地中深くまで伸びる根が、畑の水分や養分をどんどん吸収してしまうのです。ブドウの根と水分を奪い合う、まさに“見えないライバル”。 - 対策
トラクターでの事前耕起が有効。根が深く、手で抜いても再生しやすいため、できるだけ早い段階での除去が大切。開花前に刈り取ることで種子の拡散を防ぎます。
■ Cirsium arvense(西洋刺薊/セイヨウトゲアザミ)

- 分類:キク科(Asteraceae)
- 特徴:細長く伸びる茎に、紫色の小さな花をつける多年草。葉には鋭いトゲがあり、触れるととにかく痛い!
- なぜ厄介?
地下茎でどんどん広がる繁殖力を持ち、いったん定着すると完全駆除が非常に難しい植物。さらに、トゲが皮膚に刺さると抜けにくく激痛が走るため、作業時には大敵。 - 対策
→ 必ず厚手の手袋を着用。素手厳禁です!
→ 地上部を刈り取ってもすぐ再生するため、根までしっかり除去するか、頻繁な刈り取りで消耗させる方法が現実的。トラクター耕起後の根の分断も再発リスクがあるので要注意。
油断して素手でつかむと、本当に泣きます…。
すべては9月のVendangesのために!
ここまでの作業、すべては 9月のVendanges(ヴァンダンジュ・収穫)に向けた準備です。
予定では7月第2週頃に、一連の畑仕事もひと段落する見込み。

暑さにも、雑草にも、トゲにも負けず…
Vendanges の時に笑えるよう、今できることをひとつずつ丁寧にこなしていきます。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに♪
À bientôt✋
📝マコマコ
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