Bonjour!マコマコです。
今回も、ものすごいボヤキ回です。
いや〜、フランス生活に慣れてきたつもりでしたが、まさかここまでとは…。
驚かないでくださいね!
またしても、やられました。
怒りを通り越して、もう笑うしかないフランス行政。
前回の記事(こちら)で、ようやくrécépissé(レセピセ/仮滞在許可証)が発給されてホッとしたのも束の間。
あれから、早くも3か月。はい、とうとう来ました有効期限の9月5日です。
またしても、フランス滞在許可“更新”の理不尽すぎる壁にぶち当たっています。
フランス人の配偶者でも、ここまでとは…
私の滞在許可は「フランス人の配偶者」。
正式には Visa long séjour valant titre de séjour – Vie privée et familiale(VLS-TS)。
これは、フランス人またはフランスに合法的に滞在する外国人の配偶者としてフランスへ入国し、滞在するためのものです。
フランス人のパートナーと正式に結婚しているわけですから、理屈の上ではもう少しスムーズにいくはずなんです。
ですが――現実はまるで違う。
配偶者ビザであっても、フランス行政の壁は、あらゆる意味で エッフェル塔より高いです🗼
高すぎます💢
しかも、滞在許可の有効期限が切れてしまえば、働くことも、合法的に滞在することもできない。それなのに、こちらがどれだけ焦っても、あちらは「のんびり夏のバカンス気分」。
もはや怒りを通り越して、あきれて言葉も出ません。
またもや期限切れ… récépissé が9月5日で終了
6月11日に発給された récépissé(仮滞在許可)の有効期限は、9月5日まで。
それを受け取ったときのメールには、しっかりとこう書いてありました。
L’attestation de prolongation d’instruction… permettra de justifier votre droit au séjour…
(更新が間に合わない場合は、この証明書をもって滞在を継続できます)

いやいや、それ 2025年9月5日”まで”って有効期限が書いてあるやん!💢
「間に合わないから仮証明を出す」って言われても、その仮証明も3か月で切れるって、どういう理屈??
“更新手続き中”という証明のはずが、はて、お役所の都合で更新が出来ていないのに、こっちがまた更新を更新する羽目に。
それならもっと余裕をもった有効期限にしてくれればいいのに、もう「堂々巡り行政」ここに極まれり、です。
行政に連絡するも“10日以内じゃないと回答できません”の謎ルール
ブドウの収穫 Vendanges も近づき、「お世話になっているDomaineに迷惑がかかる。このままでは働けなくなる…!」と思い、8月22日(金)に行政へ連絡。
すると返ってきたのは衝撃の一言。
「有効期限まで10日を切らないと、何も回答できません」
…いやいや、それを待ってたら期限切れるでしょ!?💢
仕方なく、期限の10日前を過ぎて再度連絡するも、今度はまったく電話がつながらない。
メールを送っても、返ってくるのは冷たい自動返信。

その中にはなんと「現在、工事中の為、外国人窓口は8月14日まで休業です」との記載。
…はい、まさかのお役所お休み。
うん?!連絡しているのは、8月26日(火)、もう休業終わってるやん。
もう、呆れて笑うしかありません。
こちらは滞在許可が切れたら不法滞在者、あちらは「また後日〜」。
これが、フランス行政の現実なんです。
Vendanges終了、そして“滞在許可”も終了
9月2日、DomaineのVendangesが終わりました(記事はこちら)。
しかし、私の頭の中には恐怖ワードが点滅。
“récépissé expiration 05/09/2025”
… 終わった。
そう、ブドウの収穫の終わりと同時に、9月5日を超えても récépissé が届かず、またもや不法滞在状態に…🍇💥
前回、Préfecture(県庁)の方からアドバイスをもらい 教えてもらった「緊急メール」のタイトル URGENT :「必要書類の略称」+「10桁の外国人番号」で、どれだけメールを送っても音沙汰なし。電話も繋がらない。
「いやいや、これ、どう考えても行政の怠慢でしょ💢」と感じつつ、試しにGoogleで “OFII Dijon” を検索してみると…
やっぱり出てくる出てくる、同じように怒っている人たちの声。
こちらがその評価です👇
Google Mapを見る 👉 “OFII Dijon”で 検索してください。
星1つレビューがずらり。
「電話がつながらない」「対応が遅すぎる」「メールの返事が来ない」―― まさに、私が体験したことと同じ。
Googleの評価にも 納得です😅
24日遅れで届いたrécépissé、そして救世主 Isabel 先生
9月29日の夕方、ついにOFIIからメールが。

メールの案内に従い、滞在許可申請の Webサイト に入ると、確かに新しい通知が届いていました。

通知のタイトルは、

うん?!
Difficulté de fonctionnement du service(サービス上の問題)と書いてあるけど。

衝撃のメッセージが、簡単に訳すと、
あなたの滞在許可の更新は、有効期限が切れる前に処理が完了しないことをお知らせいたします。添付の審査延長証明書と、有効期限が切れた滞在許可証または長期滞在ビザを併せてご提示いただければ、滞在の権利を証明し、関連する権利を維持することができます。この証明書を印刷し、読み取り可能な状態で保管してください。
申請の審査に必要な時間を短縮するよう努めております。
いやいや、申請したのは2025年3月15日、あれから半年以上も経っていますが・・・。

ようやく届いたrécépissé。24日間の沈黙の末に…届きましたが、最初は疑いしかなかったです。
ちゃんと出ていました!
ただし、有効期限を見て思わずツッコミ。
今回の récépissé の期限は、なんと12月28日まで。
前回は有効期限が切れてから1週間ほどで出たのに、今回は24日もかかったんです。
しかも、12月28日って……そう、フランスの一大イベント・クリスマスシーズンの後!🎄
「え、クリスマス?絶対予定どおり出ないでしょ…」って、思わず遠い目に。
もはや次の更新も、“récépissé年越しコース”確定の予感です😇
救世主あらわる
実は、9月20日、日本からのお客さんをMâcon駅で出迎える際に、偶然にも、フランス語学研修時の恩師 ―― Isabel 先生にバッタリ会いました(語学研修の記事はこちら)。
事情を話すと、Isabel 先生の一言。
「Formation Civique はもう終わったの?」
…フォルマシオン?もしや??
OFII(フランス移民・統合局)が行う「Formation Civique(市民研修)」。
Isabel 先生が言うには、Formation Civiqueを受けないと滞在許可の更新は出来ないそう。
Formation Civiqueとは?フランス社会への“通過儀礼”
この Formation Civique(フォルマシオン・シヴィック)は、
フランスで「Contrat d’Intégration Républicaine(共和国統合契約)」に署名した外国人が受ける義務的な市民研修。
そういえば、2月27日に受けた Dijonの OFIIとの面接 の際に言っていたし、署名したなあ。
しかも、面接の際には、4月に連絡が来ると聞いていて、その後、4月になっても連絡がないのでOFIIに問い合わせると、準備が出来次第、連絡するので待つように言われていました。
Formation Civiqueの内容は、合計24時間・4日間で、テーマは次の通り👇
1️⃣ フランス共和国の価値観(自由・平等・友愛・ライシテ・男女平等)
2️⃣ 健康制度と社会保障
3️⃣ 仕事・雇用の仕組み
4️⃣ 親としての役割
5️⃣ 住居・法的権利
つまり、フランスで自立して暮らすための“市民入門講座”。
5月下旬、滞在許可更新についてOFIIに問い合わせた際、担当者いわく
「Formation Civique、これは滞在許可更新には関係ありません」と断言していたのに…。
届いた正式通知の最後には、こう書いてあったんです👇

Votre assiduité et votre sérieux aux formations CIR seront pris en compte pour le renouvellement de votre titre de séjour.
(研修への出席態度と真剣さは、滞在許可の更新時に考慮されます)
…いやいや、やっぱり関係あるやん!!💢
OFII内部の登録と“土曜しか無理”問題
9月29日、突然、私のスマートフォンに電話が。なんとDijonのOFIIから。
なんと、有り難いことに、事情を聞いた Isabel 先生が、OFIIの知り合いへ連絡してくださったようで、ようやくFormation Civique の話が動きました。
そこで、驚きの事実が判明。
なんとOFII内部のシステムで、私のデータが次のように登録されていたのです👇
① Domaine 勤務なので「Formation Civiqueは土曜日しか受講できない」
② 日本人なので「日本語通訳が必要」
いやいや、5月下旬に確認したとき、ちゃんと「英語でもOK」って言ってるし!
その後、6月5日に滞在許可が切れて、はやく出してくれーと相談した際も、Domaineで働けないので、Formation Civique はいつでも受講できることをメールで伝え、証拠で残ってるのに、まるで聞いてない💢
電話口の担当者からの衝撃の言葉が、
「あなたたちからのメールは全部届いてるから、そんなにたくさん送らないで」…
いやいや、連絡がないから連絡してるんですよ!?😡
電話も繋がらない、メールも返さない、滞在許可が切れて働けない状況で、何を待てと?
そして、もう一つ
「土曜日しかダメ、日本語しかダメ、そんな条件じゃ Formation Civique の日程は決められない」…
いやいや、今、住んでいる Charnay-lès-Mâcon には マコマコ含めて日本人が3人しか住んでいないし、他の先輩2人は10年以上フランスで暮らす方々、Formation Civique はもういらんでしょう。
まさかの OFIIからの電話は、嫌味を言われる内容でした。
妻もマコマコも、普段は温厚ですが激高です🔥
開催地は遠く、言語は英語、予定は二転三転…

Formation Civique について9月30日に連絡があり、ようやく日程が決まったと思ったら、また波乱。もはや嫌がらせとしか思えません。

最初に指定されたのはMâcon市内での研修。
でも、Mâconではフランス語での開催のみ。
なんと、研修中、講師が「この人は理解できていない」と判断したら、最初からやり直しとのこと😨 いや、それ困るって…
そもそもフランスの文化・慣習・社会など、専門単語ばっかりで、日本語でも理解するのムズいでしょう。
再び交渉の末、ようやく 英語通訳あり の研修に変更。
ただし場所は、なんとChalon-sur-Saône(マコンから北に約60km)。

朝8時30分開始で、電車は1時間に1本。
まさか、フランス語が不自由な日本人に、はじめ フランス語のみの市民研修を割り当てるとは…。
しかも、連絡が届いたのは10月1日。10月から毎週1回、研修に参加することを義務づけるとは💧
OFIIさん、いやもはやOFII様、もうちょっと、うまく立ち回れると思うのですが・・・。
そして、これに参加しないと滞在許可の更新に影響が出るとは…。
フランスに住むこと、ハードル高すぎやしませんか?!

しかも、日程も直前で二転三転。
「10月8日の研修 → キャンセル → 10月10日の研修に変更」
…もはや何を信じていいのかわかりません😂
理不尽だけど、それもフランス
いや〜、今回も怒り爆発💢 激おこプンプン再びです。
書き進めだけで怒りが込み上げてきます。
でも、最後はやっぱり思います。「これもフランスだなぁ」と。
理屈が通じない、予定通りに進まない。割り切るしかない。
それでも、最後の最後で誰か(今回は Isabel 先生)が助けてくれる。
そんな不思議な優しさが、この国にはあるのかもしれません。
…とはいえ、ここまで苦労するとは思っていませんでした!💦
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
次回は、Formation Civique初日レポート をお届けしたいと思います。
一体どんな研修なのか … 乞うご期待!
追伸:récépissé が9月5日で切れても、2つ目の Domaineで働けた のは、9月4日までに書類手続きが終わっていたからです。
À bientôt✋
📝マコマコ