JAPAN EXPO 2024 行ってきた!フランスで大人気の日本文化の祭典

フランス生活

Bonjour!マコマコです。
昨日のパリ偏 に続き、今日は、Japan Expo Paris 2024に大潜入してきました。
日本の文化って素晴らしい!を改めて感じた1日でした。

きっかけは、妻が勤めている出版社Bamboo社漫画レーベル Doki-Doki が、毎年Japan Expoにブースを出しているんです。
というわけで、今回はその現場の空気も少し感じながら、イベントの様子を写真と動画でたっぷりレポートしていきます!

記事の後半では、コスプレイヤーさん達が登場します。初めて会いましたが、細部にまでこだわってていて、コスプレ愛がすごい!この日は、禰豆子が多かったな。
海外の方がこれだけ日本文化を肯定してくださることは、ものすごい嬉しいことでした。


🗼Japan Expo Parisってどんなイベント

Japan Expo Parisは、ヨーロッパ最大級の日本文化フェスティバルです!
その始まりは1999年にまで遡ります。当時、日本のアニメやマンガはまだ「知る人ぞ知る」存在ではなく、オタク文化も今のように一般的ではありませんでした。

Japan Expo を立ち上げたのは、Jean-François Dufour(ジャン=フランソワ・デュフール)、Thomas Sirdey(トマ・シルデ)、Sandrine Dufour(サンドリーヌ・ドロネ)という、当時20代の若きフランス人たちでした。
彼らが「もっと日本文化の魅力を広めたい!」という情熱から、パリ郊外の小さな会場で第1回Japan Expoを開催したのが始まりです。当時の来場者数は2,400人でした。

参照 Japan Expoの歴史

それから25年。現在のJapan Expoは、フランスの玄関口・Aéroport de Paris-Charles de Gaulle(シャルル・ド・ゴール国際空港)近くの巨大な見本市会場*Parc des Expositions de Villepinte(パリ・ノール・ヴィルパント)*がへ移し、4日間で25万人超が来場するビッグイベントにまで成長しました。

そして2024年は、第23回目の開催です(※2020年・2021年はコロナ禍で中止)。
7月11日(木)~14日(日)の間に開催し、初日に行ってきました。

Japan Expoでは、次のような多彩なコンテンツを楽しめます👇

  • 🎤 ステージイベント(声優・アーティストのライブ、トークショー)
  • 🎮 ゲーム体験ゾーン(任天堂・バンダイナムコなどが出展)
  • 🖋️ ワークショップ(マンガ講座、折り紙、日本語入門など)
  • 👘 伝統文化ゾーン(茶道・書道・武道・着付け体験)
  • 📷 コスプレエリア&コンテスト(熱気と本気がすごい!)

このイベントは、単なる「オタク向けイベント」ではなく、アニメ・ゲーム・マンガから、伝統芸能やファッション、食文化まで、日本文化を丸ごと紹介する場。フランスでは夏の風物詩となっていて、日仏文化交流の大切な場にもなっています。
会場の様子を紙芝居風の動画でどうぞ!

日本文化や伝統を披露するWABI SABIパビリオンでは、日本からの出展者を募り、伝統工芸品などを販売していました。


🎫購入時期により異なる入場料

Japan Expoの入場料は、購入時期や行く日によって異なります。
早期購入割引があり、早く購入するほど割引率が高くなります。

(来年)2025年の場合は、

  • Jônin料金 (2024年10月17日~12月19日)
    • 1日券: 16.80€ (木・日), 15.00€ (金), 20.40€ (土)
    • 4日通し券: 54.00€
  • Chûnin料金 (2024年12月20日~3月26日)
    • 1日券: 21.00€ (木・日), 18.75€ (金), 25.50€ (土)
    • 4日通し券: 67.50€
  • Genin料金 (2025年3月27日~6月29日)
    • 1日券: 25.20€ (木・日), 22.50€ (金), 30.60€ (土)
    • 4日通し券: 81.00€
  • 通常料金 (2025年6月30日以降)
    • 1日券: 28.00€ (木・日), 25.00€ (金), 34.00€ (土)
    • 4日通し券: 90.00€

その他、優先入場ができるFastpassや、限定グッズなどが付いたZenチケットなどの種類もあります。

  • Fastpass: 1日券 + 6€
  • Zenチケット: 149€
  • Zen+ Confortチケット: 369€

8歳未満は入場無料です。


チケットはこんな感じです。遅く買ったので、この値段でした。


🎌なぜフランスでここまで日本文化が愛されているのか

そのルーツは1978年、フランスで初めて日本のアニメがテレビ放送されたことにさかのぼります。
それが、あの『UFOロボ グレンダイザー』(フランスでは「Goldorak」)!この作品が大ヒットして以来、日本のアニメが一気に注目を集めるようになりました。

その後は『ドラゴンボール』『セーラームーン』『ポケモン』などが続々とフランスで放送され、今では書店に行けば*マンガコーナーが一番広い!*というほどの人気ぶり。
特に「少年ジャンプ」系の作品は若者に大人気で、妻も含め日本語を学ぶきっかけになったという声も多く聞きます。

アニメやマンガにとどまらず、J-Popや着物、侍文化、和食、茶道なども含めた“日本の美学”全体がフランス人に強く支持されているのが印象的です。


🌏日仏の文化交流を体感する1日

ひときわ人気の『鬼滅の刃』の専用ブース。
狭霧山での修行の成果。水の呼吸・肆ノ型 打ち潮が出来るようになりました。

会場を歩いていると、「ここ、本当にフランスだっけ?」と思うくらい作りこまれていて、日本語や和の雰囲気があふれ、まるで異世界に迷い込んだような気分になります。

しかし、それは単なる模倣ではなく、フランス人が自分の生活に日本文化を取り入れ、心から楽しんでいる証拠です。そして、それらを支えているのが、日本文化をこよなく愛するフランス人と、日本をフランスに伝えるべく関わる人、日仏の翻訳者やイラストレーターの方々の大切な仕事なんだなと実感しました。

ここからは写真と動画で、イベントの様子をレポートしていきます。
お時間がない方で、コスプレイヤーさんたちのを見たい方は、こちらの紙芝居風の動画をどうぞ!




会場の最寄 Parc des Expositions。駅の出口を抜けると、目の前はすぐに会場のParc des Expositions de Villepinteとなります。

会場までの道は屋根続きで☔が降っても安心です。これはコスプレイヤーさんたちに有難いはず。

会場の入口。色々な国の言語で「ようこそ」が迎えてくれます。

本番1日前の会場の様子も見ることができました。急ピッチで準備が進められていますが、間に合うのか?!

Budô↪武道、Washoku↪和食、Sakura↪桜・・・だろうな。何になるんだろ。
こちらパフォーマンスする方たちでしょうか。大きな荷物を持っていて、入念に準備されていました。
山積みにされた漫画たち。
山積みされたコスプレグッズ。

そして、間に合っていました!最後は何とかしてしまうのがすごい!
朝から会場前にはコスプレイヤーさんたちが、最後の準備をしてました。

開場は9時30分。4-days PassやFast Pass を持っている人は1時間前の8時30分から会場に入れる仕様です。
というのも、
任天堂などの大人気のブースは、大人気のため、先行入場者は並ばずに最新のゲームやグッズが買えるようになっています。

マコマコは、正規ルートから入場です。日本語対応のゲートもあり安心。

セキュリティーチェックを抜けた先は、大渋滞!入場までに15分かかりました。週末は、もっと時間がかかるそうです。

大きな赤い鳥居からいよいよ入場!
ドアが固定されていないので、皆さん後ろの方のために開けてあげます(この辺が the フランス)

まずは、イベントのチェックです。
Infomationのペーパー配布はなしで、イベント案内やブースの場所は、すべて随所に設置されている地図を見て確認します。ペーパーレスでいいな!

えっ、小室哲哉さん来るんすかぁあ!すげえ
大食いアイドルの”もえのあずきさん”みっけ!ビックリするほど、小さかったです。チケットを事前に購入している人が、お話や写真撮影出来る仕様。スマホのQRコードを出して、入場確認してました。
「世界で活躍できるアイドル」をコンセプトに、2023年9月にデビューした iiiidolll の皆さん。すごい熱気でした

こちらは、ディズニー音楽や日本のアニメのテーマをカバーする歌手の Élise Ald さん。
『アナと雪の女王』フランス語の Let it go 初めて聞いたな。


こちらは、KIMONO×DANCE PROJECTの皆さん。クラウドファンディングで渡航費とパリでの滞在費を工面されたそう。すごいパフォーマンスでした。

こちらは、演技と武術の美の融合、独自の侍格闘術を創り出す「サムライアーティスト」。


パフォーマンスを見るのに少し疲れてしまったので、会場を歩いてまわります。

ピカチュウの帽子をもらったり、バッティングセンターがあったり、、、
ジブリ作品は根強い人気です。フランス最東端のアルザス地方に位置するコルマール (Colmar)は、『ハウルの動く城』や ディズニー映画『美女と野獣』のモデルとなった場所です。
カモ・ハウス?! なんか違うぞ!
ゲームコーナーは大人気!スーパーファミコン、NINTENDO64のゲームができる熱い展開!
こっ、これは!!!1993年に発売され、当時、友だちとやりこんだ『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』ではないか。

やはり集英社の『週刊少年ジャンプ』漫画は人気がすごいです。

NARUTOコーナー。シカマルと将棋を組み合わせるとは、そそるねー。

すごい人が集まっていて、何かと思ったら 壁の中にいるアイドルが歌うイベントでした。

LiSAさんの「紅蓮華」がかかるとこの通り


???リズムに合わせて踊る🕺ブースがあったり、


日本文化を紹介するブースがあったり、

和食をつくるコーナーや、日本酒の紹介もありました。

こちらは、薙刀、剣道、忍術、空手、合気道など、武道が体験できるところ。

伝統とロックのマリアージュ?フランス風にパフォーマンスがアレンジされていました。


フードコートが、ものすごい並んでいたので時間をずらして14時過ぎ。
ようやく、昼食です。

巨大ツナマヨのおにぎりが、3つで13ユーロ(ひゃー、約2,200円)。
唯一の救いは、トレイにチップがいらないのと、水がいつでもくめること。有り難い。

昼食を食べて休憩した後は、漫画&アニメコーナーへ。こちらも熱気がすごい。


妻の勤務先である DOKI DOKIのブース。すごい勢いで漫画やグッズが売れていきます。


以上、会場の様子でした。
次のページでは、こだわりにこだわり抜いたコスプレイヤーさんたちを中心に紹介していきます。