Bonjour!マコマコです。
フランス語で「メリークリスマス」は、”Joyeux Noël(ジョワイユ・ノエル)” と言います。
2024年も残りわずか、今年最後の記事は、フランスのクリスマスについてお届け。
妻の実家 Parthenay で過ごしたクリスマスを日本との違いを交えながらご紹介します。
妻の実家には12月23日の夕方に到着。Mâconよりも気温が5℃ほど高く、暖かいです。
家の中が、素敵にデコレーションされていました。
Parthenayのイルミネーション。Mâconとは違う素敵な感じがあります。
Parthenayのスーパーに行くと、妻が翻訳した『ツレ猫 マルルとハチ』が大々的にプロモーションされていました。
フランスと日本のクリスマスの違い
プレゼントの渡し方
日本では、サンタクロースが夜中にこっそりプレゼントを置いていきますが、フランスでは家族全員がそれぞれのプレゼントを用意し、クリスマスツリーの下に置きます。そして、12月25日にみんなで開けるのが一般的です。
過ごし方の違い
日本では恋人や友人と過ごすことが多いクリスマス。一方、フランスでは12月25日は祝日で、家族で過ごす時間として大切にされています。
クリスマス(Noël)とクリスマスイブ(Réveillon)の違い
フランスでは、”クリスマスイブ(Réveillon de Noël)”と”クリスマス当日(Noël)”、はそれぞれ異なる意味と過ごし方があります。
クリスマスイブ(12月24日)
ディナーがメインイベント
「Réveillon」と呼ばれるクリスマスイブのディナーは、家族や親しい人たちと共に過ごします。このディナーは豪華で、伝統的な料理がふんだんに登場します。前菜には生ガキやフォアグラ、メインには七面鳥や鴨のローストなど、ワインやシャンパンとともに贅沢な時間を楽しみます。
買い物の手伝いをしました。Parthenay の Marché で、クリスマスディナーの食材を買っていきます。
地元の肉屋さんへ。事前に予約をしておいた↓Chapon(シャポン)を買いました。
Chapon(シャポン)は、去勢された雄鶏で、脂が乗り柔らかい肉質が特徴。クリスマスや祝祭日で提供されることが多い高級食材です。
深夜ミサ(Messe de Minuit)
カトリック文化が根付くフランスでは、クリスマスイブの夜に教会で行われる「深夜ミサ」に参加する家庭もあります。これはイエス・キリストの誕生を祝う伝統的な行事です。教会ではクリスマスの賛美歌が歌われ、厳かな雰囲気に包まれます。
Parthenay の中心にある Église Saint Laurent(サン・ローラン教会)では、ミサが行われていました。すごい人で、警察官が警戒態勢で周りにいました。
フランスのクリスマスには、イエス・キリスト誕生の場面を再現した “Crèche(クレッシュ)” が欠かせません。特に教会では、赤ちゃんイエスを囲む人形たちが並べられ、イエスが生まれたとされる12月25日を迎えると、赤ちゃんイエスが置かれ、クリスマスの祝福の象徴となります。
中心の飼い葉桶の中に赤ちゃんイエスがいます。
クリスマス当日(12月25日)
家族で過ごす日
12月25日はフランスでは祝日で、家族全員が揃って過ごします。この日はクリスマスイブに比べてリラックスした雰囲気で、プレゼントを開ける時間が大きなイベントです。子どもたちがツリーの下に置かれたプレゼントを開ける瞬間は、家族の笑顔があふれる特別な時間です。
日本ではクリスマスイブがメインであり、恋人や友人と過ごすことが多いですが、フランスではイブは家族のための時間、そして25日はさらに家族が集う特別な日です。
妻の家族・親戚が大集合。みんなでゲームしました。
豪華なランチ
この日も美味しい食事が続きますが、イブのディナーに比べて昼食は少しカジュアルな場合もあります。それでも、七面鳥の詰め物や、チーズ、デザートなどがテーブルを彩ります。
クリスマスの食事
24日のディナーと25日のランチは、フランスのクリスマスを彩る大切な時間です。クリスマスの食事は豪華で、特別な時間として大切にされています。アペロからカフェまで続く豪華なフルコースが一般的で、その流れをご紹介します。
- アペロ(Aperitif)
食事のスタートを彩るのがアペロです。
- シャンパンやスパークリングワインが定番です。
- おつまみとして、オリーブ、ミニパイ、スモークサーモン、キャビアのカナッペなどが登場します。
- 家族や友人と乾杯し、食事への期待感を高めます。
面白い Verre グラスを発見。オードリー・ヘップバーンのようにくびれてます。
- アントレ(Entrée)
前菜にあたるアントレでは、洗練された料理が提供されます。
- 生ガキ(huîtres)フランスではクリスマスに欠かせない一品。
- フォアグラ(foie gras)トーストとともに楽しむ濃厚な味わいが魅力。
- スモークサーモンやキャビアも人気の選択肢です。
生牡蠣を開ける手伝いをしました。フランス西部 l’île de Ré の牡蠣で、めちゃくちゃ美味しかったです。
この時点で既に22時。
生牡蠣に合わせるワインは、もちろん白。Mâconから持ってきました。
BordeauxのSaint-Émilionも続きます。
世界三大珍味の一つフォアグラ。ガチョウや鴨の肝臓を肥育して作られ、滑らかで濃厚な味わいが特徴。特にクリスマスや特別な祝宴で提供されることが多い、フランス料理の代表的な高級食材です。
甘いワインと合わせていただきます。
- メイン(Plat Principal)
メインディッシュは肉料理が中心です。
- 七面鳥のロースト(Dinde rôtie) 詰め物入りが伝統的。
- 鴨肉(Canard)や子羊(Agneau) リッチなソースとともに提供されます。
- 季節の野菜やポテトグラタンが付け合わせとして並びます。
深夜前、午前中に買ったChapon(シャポン)が、完成しました。
- フロマージュ(Fromage)
食事の途中にチーズが提供されるのがフランス流。
様々なフロマージュ(チーズ)が大皿で出され、好きなものを選んで楽しみます。
ワインとのペアリングもポイントです。
- デザート(Dessert)
クリスマスには特別なデザートが欠かせません。
- ブッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël) フランスの伝統的なクリスマスケーキで、チョコレートやバニラの味が人気です。
- 他にもタルトやムースなど、地域ごとのデザートが登場することもあります。
- チョコレート(Chocolat)
デザートの後には高級チョコレートが振る舞われます。
プラリネやトリュフ型のチョコレートが定番で、甘い余韻を楽しみます。
- カフェ(Café)
最後を締めくくるのはカフェ(コーヒー)です。
- 小さなエスプレッソを片手に、家族や友人との会話が続きます。
- 時にはリキュールが添えられることもあります。
ふー、さすがに ここまでくると お腹いっぱいです!
フランスのクリスマスでは、一品一品が特別で、それぞれに深い意味や伝統が詰まっています。
このフルコースを通じて、家族や友人との絆がさらに深まるのが素敵ですね。
クリスマス滞在の感謝を気持ちを込めて、天ぷらをあげました。
野菜はブロッコリーがいいと、リクエストもらいました。どれも大人気!
「今年も一年ありがとうございました!来年もどうぞよろしくお願いします。
フランス語の「Joyeuses fêtes」は、日本語に直訳すると「楽しいお祭り」となりますが、一般的には、年末年始のあいさつとして使われることが多く、「メリークリスマスとあけましておめでとう」、「良いお年を」といった意味合いで使われます。
皆さまにとって素晴らしい一年になりますように!
Joyeuses fêtes✋
📝マコマコ