Bonjour!マコマコです。
3月も気づけばもう半ば、ここMâconも暖かくなってきました。最高気温は15℃前後に!

フランス語で春のことは何て言うの?
フランス語で春は「le printemps(ル・プラントン)」といいます。「printemps」の語源はラテン語の「primus(最初の)」+「tempus(時間、季節)」で、まさに「最初の季節」という意味です。
冬の眠りから覚め、自然が生命を取り戻す時期として、春は特別な意味を持っていると思います。

ここブルゴーニュのブドウ畑でも、季節の変化を感じることができます。
その象徴のひとつが、「ぶどうの涙」です。
3月の暖かい時期になると、剪定した枝から透明な液体がしたたり落ちる光景が見られます。この神秘的な現象は「ぶどうの涙(Les larmes de la vigne)」と呼ばれ、春の訪れを告げるサインとされています。
今回は、このぶどうの涙についてご紹介します。
剪定した部分から液体が出ているのですが、分かりにくいですね (?_?)
なぜ、この時期、ブドウの剪定したところから液体が出るのか?
冬の間、ブドウの木は休眠状態にありますが、気温が上がり始めると根が水を吸い上げ、栄養を上に送り始めます。剪定した枝の切り口から、その水分があふれ出す現象が「ぶどうの涙」です。これは、ブドウの木が春の訪れを感じ、目覚めた証ともいえます。
この透明な液体は、*樹液(sève:セーヴ)*と呼ばれ、ブドウの木の生命活動にとって重要な役割を果たしています。まるで涙を流すようにポタポタと滴るため、「ぶどうの涙」と呼ばれるようになりました。
ぶどうの涙の意味とは? これがあると何が分かる?
「ぶどうの涙」は、ブドウの木が健康であることを示す良い兆候です。樹液がしっかり流れているということは、根が活動を始め、春からの成長が順調に進む可能性が高いということ。逆に、この涙が見られない場合は、木が弱っている可能性も考えられます。
また、この樹液はブドウの木にとって「天然のバリア」の役割を果たし、剪定した部分を保護する働きもあります。つまり、「ぶどうの涙」は木が自らを癒し、次の成長へとつなげるための大切なプロセスです。
今後の大まかな作業スケジュール
春の訪れとともに、ワイナリーでは次の作業に向けて準備を進めていきます。
- 3月〜4月: 剪定後、ぶどうの涙が見られる時期。気温の変化を観察しながら、木の健康状態を確認。4月にはだんだんと葉が生え始める。
- 5月: 花が咲き、受粉の時期。適切な気候条件であるかが、収穫の成否に影響。
- 6月〜7月: ぶどうの実が成長。病害を防ぐための管理が必要。
- 8月〜9月: ぶどうの成熟時期、ブドウが実をつけてから大体100日後の9月に収穫。品質の良いワイン造りへとつながる大切な時期
こうして、ワイナリーの1年は巡っていきます。
冬の作業は大体、目処がつきました!
1月から始まった、剪定、剪定枝の回収は、ようやく目処がついてきました。
まずは、こちら。もう一つの Saint-Vérand での作業をしに行きました。
Saint-Vérandについては、こちらの記事 を参照。


絶景を見ながらのコーヒーブレイク、最高じゃないか!疲れた身体に、Pain au chocolat(パン・オ・ショコラ)の甘みが染みます。

Domaineからは距離がある場所なので、剪定、支柱のチェック、剪定枝あつめ、誘引と、すべてを1日で仕上げて行きます!

普段はブドウの芽を8~10個にするのですが、この場所は収量を重視したいので剪定方法も変えていきます。

このワイヤーの2段目でとめていくのが、Mâconスタイルだそうです。この方が収量が取れますが、品質は落ちる可能性が高いそうです。

もはや恒例となったランチの双眼鏡タイム!今日は何を見ているのかな?!

無事に、Saint-Vérandの作業も1日で終わりました。
時間があったので、赤ブドウGamay(ガメ)の剪定を教えてもらいました。
白ブドウ Chardonnay(シャルドネ)の樹形とは違いますね!


こちらのDomaineでは、Gamayは主力品種ではなく0.2haほどの規模です。
今年は、どこに枝を伸ばしていくのかを考えながらの剪定は、難しくも、面白い作業です。

他には、ブドウ畑の支柱 piquet をチェックし、壊れたものがあれば交換する作業も行っています。

劣化しやすい木の支柱からステンレスのものに交換していきます。

列の最初と最後は、ワイヤーを結ぶ関係で、木の支柱にする必要があります。この穴開けがなかなか大変であります。

また、新たに植えたブドウの苗を保護する添え木打ちもやらせてもらいました。
良く育つんだぞーと願いを込めます👍

そして、そして、ついに最後の剪定枝を集める作業が終わりました、
約2か月の作業が結果となり、達成感があります💪


春の気持ちの良い天気の中で、ようやく終わりました!
今回の記事では、ぶどうの涙と冬の作業の終わりについて触れました。
特に、「ぶどうの涙」は、ブドウの木が春を迎えた証。生命の息吹を感じさせるこの現象は、ワイン造りのサイクルの始まりでもあります。ワイナリーで働いていると、こうした自然の変化に日々触れることができ、ワインの奥深さを改めて実感します。

最近のDomaineのブドウ畑です。緑が濃くなってきました。
皆さんも、春の訪れを感じる瞬間はありますか?
日本は梅や桜でしょうね。自然の変化に目を向けると、普段の風景が少し違って見えるかもしれません。
今週末は、Domeineは大忙し。フランス北部の2つのワインサロンに参加予定です。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。
また、次回もお楽しみに♬
À bientôt✋
📝マコマコ