世界の仲間と仏OFII語学研修の続き 〜びっくりフランス語の数え方〜

フランス生活

Bonjour!マコマコです。
こちらの記事 に続き MâconのOFII語学研修も3日目です。少しずつクラスメートたちとも仲良くなってきました。
が、既に何名か脱落者が・・・。
引き続き、張り切っていきたいと思います。

今日は Vendredi 金曜日、毎週の金曜日は、2つのクラスが一緒になって授業をします。
そんなことから、まずは自己紹介からスタート。



世界の「こんにちは」事情

アフリカ、ヨーロッパ、中東、アジア…と、クラスにはさまざまな国からフランスへ来た人たちがいます。
自己紹介の後、先生が「みんなの国ではどうやって挨拶するの?」と問いかけます。

握手をする国、おじぎをする国、ハグをする国、キスをする国…、
クラスメートが紹介する度に、教室はにぎやかに。

  • 握手Poignée de main(ポワニエ・ドゥ・マン)
  • おじぎRévérence(レヴェランス)※ちょっとフォーマル
  • ハグCâlin(カロン)
  • キス(ほっぺに)Bise(ビズ)

挨拶 Bise(ビズ)の回数は、地域によって違う⁉

話は自然と「フランスのキスの挨拶 Bise(ビズ)」へ。
フランスでは挨拶のときにほっぺに軽くキス Bise を交わす文化がありますが、実は地域によって回数が違うそうなのです。

  • パリ周辺 → 2回
  • モンペリエ → 3回
  • 南仏(ニースなど) → 4回することも!

「どこで何回が普通?」という話題だけで、大盛り上がり。
キスが2回なのか3回なのかで、最初の出会い方が全然変わってきますよね。

私もまだちょっと慣れず、いつ止めたらいいのかドキドキします。


えっ、それ食べるの?その動物いるの?の話

続いては、プリント教材を使ったレッスンです

左:イラストを使った動詞表現の確認
右:Les gestes ジェスチャーの意味を理解するレッスン

このプリント教材の左の5つ目の問題で、この虫は何に見える?から
話題が脱線して、なぜか世界の虫や動物の話に。

「クモはいる?」「パリにはネズミがたくさんいるよ」「カタツムリは食べる?」「熊に会ったことある?」

みんな話したくて仕方がないのか、大盛りあがり!

フランスでは、エスカルゴ(カタツムリ)やカエルの足が食卓に並ぶこともありますが、
他の国では「ありえない!」という反応もちらほら。
文化の違いって、本当にユニークです。

せっかくなので、フランス語訳+カタカナ発音もメモしておきます

  • 蜘蛛Araignée(アレニェ)
  • :Rat(スリ)*ドブネズミ、大型のネズミの方
  • Serpent(セルポン)
  • Ours(ウルス)
  • カタツムリEscargot(エスカルゴ)

ちなみに、犬の鳴き声も国によって違っていて、みんなで紹介し合いました。
フランス語では「Ouaf ouaf(ワフワフ)」です。可愛い…!



ここで、今日のフランス語のコーナー!

être(〜である、いる)

この日の授業では、フランス語の超基本動詞「être(エットレ)」を学びました。
英語でいうところのbe動詞、つまり「〜です」「〜である」「〜にいる」といった、自己紹介や状態を表すときに大活躍する動詞です。

先生からは「これはフランス語で最もよく使う動詞のひとつです」と言われて、みんなでしっかり練習しました。

現在形 être の活用です:

主語活用形発音(カタカナ)意味
Jesuisジュ・スイ私は〜です
Tuesチュ・エ君は〜です
Il / Elleestイル・エル・エ彼/彼女は〜です
Noussommesヌ・ソム私たちは〜です
Vousêtesヴ・ゼットあなたは〜です
Ils / Ellessontイル・エル・ソン彼ら/彼女らは〜です

たとえばこんなふうに使います:

  • Je suis japonais(e).(私は日本人です)eは女性の場合
  • Elle est professeure.(彼女は先生です)
  • Nous sommes en France.(私たちはフランスにいます)

これを覚えると、自己紹介や簡単な会話がぐんとラクになります。
何度も口に出して慣れていきたいですね。




えっー、ここで足し算?ここでかけ算?

この日の授業で、最も「???」となったのが、数字の数え方です。

フランス語は、60までは普通なんです。でも、その後がいきなり複雑になる!

  • 70 → 60 + 10 = soixante-dix(ソワソント・ディス)
  • 80 → 4 × 20 = quatre-vingts(キャトル・ヴァン)
  • 90 → 4 × 20 + 10 = quatre-vingt-dix(キャトル・ヴァン・ディス)

…えっ、ここで足し算!? そして、ここでかけ算!?

フランス人にとっては普通でも、外国人にとっては完全に「謎解き」です。さらに先生が、

「ちなみに、カナダのケベックやスイスでは別の言い方するよ」と教えてくれました。

  • ケベックでは、80は「huitante(ユイタント)」って言ったりする。
  • スイスでは、70は「septante(セプタント)」と、シンプル!

そっちの方が絶対わかりやすいじゃん…という声も。
文化って、本当に奥深い。

一通り数字に慣れてきたところで、音声の数字を聞き取るレッスンをしました。
理由は、この先、自分の携帯番号を伝えることが何度もあるので練習するのと、この先のOFIIでの中間試験にも出てくるそう。



70からいきなり謎解きモードに入るのは、もはやフランス語の名物でしょうか⁉
もっと大きな数字も、チェックしていきましょう。

100(cent / ソン)

ここは割とシンプル。「100」はcent(ソン)。200になると deux-cents(ドゥ・ソン) になりますが、ここで注意したいのは、後ろに何も続かないと「-s」がつくこと。

例)
・200 → deux-cents
・201 → deux-cent-un(←ここでは”s”が消える)

細かいルールがしっかりしてるところも、フランス語らしい。


1,000(mille / ミル)と「ミルフィーユ」🍰

次に、1,000mille(ミル)。ここで、あのスイーツを思い出した方、正解です!

*ミルフィーユ(mille-feuille)*は、直訳すると「千の葉っぱ」。
つまり、「mille(千)+feuille(葉)」で、何層にも重なったパイ生地を指してるんですね。
「このスイーツ、何層あるんだろう…」きっちり千層あるわけではありません(笑)


○10,000(dix mille / ディズ・ミル)

ここからは、足し算もかけ算もナシ!
10,000はdix mille(ディズ・ミル)。100のときと違って、「mille」には複数形の s がつかないのもポイントです。

例)
・10,000 → dix mille
・20,000 → vingt mille


100,000(cent mille / サン・ミル)

100 × 1,000で、cent mille(ソン・ミル)
ここも特にひねりはありませんが、数字が大きくなるほど、発音も読みも集中力が必要に…


1,000,000(un million / アン・ミリオン)
ミリオン!ここでようやく登場、英語とそっくりな「un million(アン・ミリオン)」。

この単語は男性名詞で、ここからは「de」を伴って使うのがルールです。

例)
・1,000,000ユーロ → un million d’euros(ユーロの「de」が必要)
・2,000,000人 → deux millions de personnes


おまけ:フランス語で「年号」を言うときは?

数字つながりで、**「西暦の言い方」**にも注目してみましょう。

例えば、今年2025年は、フランス語でこう言います
deux mille vingt-cinq(ドゥ・ミル・ヴァン・サンク)

2000年代以降は、数字をそのまま読むスタイル。

でも、1900年代以前はちょっと違います。
たとえば、和暦 昭和から平成に変わった年 1989年 は?

mille neuf cent quatre-vingt-neuf(ミル・ヌフ・ソン・キャトルヴァン・ヌフ)
(=1000+900+4×20+9)

足し算とかけ算が混じり、発音すると「え、長っ!」と思わずつぶやきたくなるけど、フランス語圏ではこれが基本。ちなみに、年号を言うときは「en(アン)」という前置詞をつけます。

en 2025(アン・ドゥ・ミル・ヴァン・サンク)

en 1989(アン・ミル・ヌフ・ソン・カトルヴァン・ヌフ)


足し算、かけ算を瞬時に行うフランス人の頭はどうなっているのやら。
覚えるのは大変だけど、フランス語の数字って、ちょっとした文化そのものだと思います。


改めて、このOFIIの語学研修は、フランス語のスキルアップだけでなく、
“フランスで暮らす 世界の人たちと出会う場所” なんだと実感しました。

挨拶ひとつとっても、文化や価値観、そして暮らしの違いが浮き彫りになる。
言葉を学ぶことは、相手を知ること。
その国の「当たり前」が、誰かにとっては「びっくり」になる。
でも、笑いながら共有し合えるのが、この研修の一番の魅力かもしれません。

おまけ 語学研修の出欠席のチェックは、アナログ!この紙に出席した日(午前 / 午後)にサインします。ちゃんと勉強しているか、この情報はOFIIと共有されます。


今回の記事はいかがでしたか。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
また、次回をお楽しみに♬

À bientôt✋

📝マコマコ