Bonjour!マコマコです。
パリでのオリンピック開幕まであと2週間。フランスでは総選挙があったり、Tour de France があったりと、色々と賑わっています。

オリ&パラのトライアスロンやマラソンスイミング競技が予定されているセーヌ川の水質汚染が改善せず、大丈夫かぁ?!みたいになっているとか。セーヌ川の水質が改善されれば、パリ市長が自ら遊泳されるとかされないとか。

今回はたっぷりと写真もりもりの記事です。
何とかパリに到着
妻の実家 Parthenay からフランス国鉄TGVに乗りパリに到着しました。やはり予想通り1時間ほど遅れました。

車窓からの眺めがキレイで、眺めているだけであっとい間にパリです。

パリ中心部へ移動する
今回の目的は日本大使館に行くことですが、周辺も効率良くお得にまわりたいので1日券を購入して移動します。
1日券はゾーン1~5ごとに異なる値段設定で、宿泊先はゾーン4の位置にあるので、ゾーン1~4をカバーする1日券€14.35+ICカード€2を駅の窓口で購入しました。世界とパリの玄関口 Aéroport Paris-Charles-de-Gaulle(シャルル・ド・ゴール空港)はゾーン5となり、わずか1駅先ですが、ゾーンが4から5に変わるだけで、1日券の値段が€28.50と2倍になるというすごい仕組みです (*゚Д゚)



パリを駆け足で巡る
● 在フランス日本大使館(Ambassade du Japon en France)
最初の目的地は在フランス日本大使館。こちらはパリの16区、閑静なエリアにあります。なぜここにあるのかというと、日本とフランスの外交関係が深まった19世紀末以降、日本政府がこの地に拠点を構えることを決めたからです。今回はフランスでの公的手続きに必要な出生証明書のフランス語訳を受け取るために訪れました。フランス国内に住む日本人にとって、大使館は頼れる存在で、パスポート更新や各種証明書の取得など、生活に欠かせない役割を担っています。

在フランス日本国大使館では、パリ2024オリンピック・パラリンピック期間中の治安・安全情報等について、取りまとめた パリ2024オリンピック・パラリンピック安全リーフレット を配布されていました。
これは便利です!

● 凱旋門(Arc de Triomphe de l’Étoile)
パリと言えば!のスポットですね。日本大使館から凱旋門までは徒歩10分ほどの距離です。「世界最大の門を!」とナポレオンの命によって建設された凱旋門は、フランスの軍事的勝利を象徴するモニュメント。1806年に建設が始まり、1836年に完成しました。エトワール広場の中心に位置し、現在も多くの観光客を魅了しています。




時間的な制約と当たり前ですが12年前と比べ、ものすごく値上がりしていたので上まで行くのはやめました。

● シャンゼリゼ通り(Avenue des Champs-Élysées)
次に凱旋門からシャンゼリゼ通りを歩きながら、オリンピック関連の装飾や準備が進む様子を眺めました。この通りは自転車ロードレースのゴール地点としても使用される予定です。並木道に沿って高級ブランド店やカフェが立ち並び、散策するだけでも楽しめるスポットです。
フランスの歌手Daniele Vidal (ダニエル・ビダル)が1969年に発表した楽曲「Les Champs-Élysées(レ・シャンゼリゼ)」が有名ですね。
Aux Champs-Élyséess (オー・シャンゼリゼ)×2
Au soleil, sous la pluie(オ・ソレイユ、スー・ラ・プリュイ)
À midi ou à minuit(ア・ミディ・ウ・ア・ミニュイ)
Il y a tout ce que vous voulez(イ・リ・ア・トゥ・スク・ヴ・ヴーレ)
Aux Champs-Élysées(オー・シャンゼリゼ)
[マコマコ意訳]
シャンゼリゼ通りには、太陽の下でも、雨の中でも、正午でも真夜中でも、あなたが望むものは何でもある、それがシャンゼリゼ通り




● コンコルド広場(Place de la Concorde)
現在、工事が進められていたコンコルド広場。この広場はパリオリンピック2024の自転車競技やマラソン競技の舞台になります。歴史的にフランス革命期のギロチン処刑が行われた場所としても有名ですが、今回はオリンピック開催に向けた準備で忙しい様子でした。中央にはエジプトから贈られたオベリスクが立ち、パリの歴史を象徴する広場です。


● オランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)
モネの「睡蓮」シリーズが展示されていることで有名な美術館で、個人的にパリで一番好きな美術館です。元々はオレンジの温室として建設されましたが、1927年に美術館として開館しました。今回は時間の都合で訪問できませんでしたが、印象派ファンには絶対に外せないスポットです。楕円形の展示室に広がる巨大な「睡蓮」は圧巻です。

● マドレーヌ寺院(Église de la Madeleine)
ネオクラシック様式の荘厳な教会で、まるでギリシャ神殿のような外観が特徴。ナポレオンの命により1807年に建設が始まり、1842年に完成しました。中に無料で入ることができ、天井画やパイプオルガンが美しい空間でした。現在もコンサートが開かれることがあり、音楽ファンにもおすすめです。

ランチタイムにマドレーヌ寺院の前でお昼ご飯を食べている人がたくさんいました。

● オペラ座(Opéra Garnier)
「オペラ・ガルニエ」として知られるこの建物は、ナポレオン3世時代に建設され、1875年に完成しました。豪華絢爛な内装が魅力で、天井画はシャガールによるもの。今回は外観だけの見学でしたが、バレエやオペラ鑑賞には最高の劇場です。ガストン・ルルーの小説を原作とし、アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲によるミュージカル『オペラ座の怪人』は世界的に有名です。2004年にも映画化されました。


● ジャパンタウン(Quartier Japonais)
オペラ座からルーヴル美術館方面に歩いていくと、パリのジャパン・タウンと呼ばれるエリアにたどり着きます。”ラーメン”や”お好み焼き”、うどんなどの日本語の看板や、日本の雰囲気が懐かしいです。

今回はどうしても行きたいお店がありました。閉店時間の14時ギリギリに飛び込みました。
パリで研究をしていた際に妻の友人が働いていて、以前にも足を運んだことのある 道(Michi) に久しぶりに行ってきました。コロナの時期はデリバリーでしのいで、色々と大変だったようですが、大将も女将さんもお元気そうでよかったです。相変わらずのうまさ!

ジャパン・タウンには、日本食レストランが集中していて、日本の味が恋しくなったときにはぴったりの場所です。また、日本の雑貨なども購入することができます。

● チュイルリー庭園(Jardin des Tuileries)
腹ごしらえをしてやってきたのは、オリンピックの聖火が灯される予定のチュイルリー庭園。16世紀にメディチ家のカトリーヌ王妃が宮殿の庭園として造成しました。美しい庭園越しにルーヴル美術館を眺めることができます。

● カルーゼル凱旋門(Arc de Triomphe du Carrousel)
ルーヴル美術館の入口近くにある小さな凱旋門。1808年にナポレオンの命で建設され、エトワール凱旋門よりも装飾が華やかです。頂上には戦車に乗った像があり、細部にわたる彫刻が見事です。

● ルーヴル美術館(Musée du Louvre)
世界最大級の美術館で、パリの象徴のひとつ。じっくり見て回ると3日間かかるとも言われています。
もともとは12世紀にフィリップ2世によって要塞として建てられ、16世紀にフランソワ1世によって王宮となり、その後1793年に美術館として開館しました。ガラスのピラミッドが特徴的で、「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」などの名画を所蔵しています。今回は外から眺めるだけでしたが、その壮大な歴史と規模を感じることができました。


● パリのセーヌ河岸(Berges de la Seine)
セーヌ川はパリの歴史と文化の中心であり、その河岸は1991年にユネスコ世界遺産に登録されました。ルーヴル美術館、エッフェル塔、ノートルダム大聖堂などの歴史的建造物が並び、パリを象徴する風景が広がっています。オリンピックでは開会式がセーヌ川上で行われる予定で、歴史ある景観が華やかな舞台になることでしょう。






● パリ造幣局博物館(Monnaie de Paris)
フランス最古の企業の一つで、864年に創設された造幣局。現在も貨幣の製造が行われていて、今回は外から見るだけでしたが、博物館内ではその製造過程や歴史を学ぶことができます。精巧なコインやメダルが展示されていて、フランスの貨幣制度の変遷を感じることができる興味深いスポットです。

● コンシェルジュリー(Conciergerie)
14世紀にフランス王宮の一部として建設され、その後、革命期にはマリー・アントワネットをはじめとする囚人が収容された牢獄として使われました。歴史の舞台となったこの場所も、今回は外観のみの見学でしたが、その重厚な石造りの建物には歴史の重みを感じます。
● ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)
パリ発祥の地とされ、象徴するスポット。1163年に建設が始まり、約200年の歳月をかけて完成したフランス・ゴシック建築の最高傑作のひとつ。ビクトル・ユーゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』でも有名です。2019年の火災で大きな損傷を受けましたが、2024年末の再建完了を目指して修復作業が進められています。内部には入れませんでしたが、その荘厳な佇まいは健在でした。


● サント・シャペル(Sainte-Chapelle)
ノートルダム大聖堂と同様、シテ島にあり、1248年にルイ9世の命で建設されたゴシック様式の礼拝堂。特に美しいステンドグラスは圧巻で、「光の宮殿」とも称されます。外観のみの見学でしたが、天候によって変化する光の魔法のような内部の美しさを想像しながら眺めました。

● メトロに乗ってパリの西部へ移動
パリの中心駅Châtelet(シャトレ)からメトロに乗って西部の見どころに移動します。Châteletは、色々な路線が乗り入れる主要駅で日本の東京的な感じでしょうか。駅周辺には、ショッピングモールやレストラン、カフェなどがあり、観光客にも人気のスポットです。
フランス語でシャトレは「城」という意味です。駅の名前は、かつてこの場所に城があったことに由来しているそうです。

● パリ日本文化会館(Maison de la culture du Japon à Paris)
1997年に開館した日本文化を紹介する施設。茶道、書道、アニメ、映画など、日本文化に関する展示やイベントが定期的に開催されています。パリで日本の文化に触れたい方にはおすすめのスポットです。
中では、日本食も販売されていました。

実はこの日本文化会館に2つの映えスポットがあるのです!


● エッフェル塔(Tour Eiffel)
言わずと知れたパリのシンボルです。1889年の万博のために建設されました。設計はギュスターヴ・エッフェルによるもので、当初は仮設の建造物でしたが、現在では世界的に有名なランドマークとなっています。今回は外から眺めるだけでしたが、夜のライトアップは特に美しく、オリンピック期間中も多くの観光客で賑わうことでしょう。


色々なエッフェル塔の見方がありますが、個人的におススメなのは、メトロの6番線に乗って Passy駅とBir Hakeim駅の間に社内から見るポイントです。



観光名所であるエッフェル塔は、階層により入場料が変わります。12年前よりも遥かに値上げし、セキュリティーも厳しくなっていました。


エッフェル塔の麓にあるシャン・ド・マルス公園で休憩です。水を汲めるのが有難。オリンピックでは、ビーチバレーボール、近代5種(水泳、フェンシング、障害物レースのラン&シュート)の会場になります。

● スタッド・ド・フランス(Stade de France)
駆け足での観光、最後のスポットです。
シャルル・ド・ゴール空港の近くにあり、1998年のFIFAワールドカップ開催に合わせて建設されたフランス最大のスタジアム。8万人以上の観客を収容でき、ラグビーやコンサートの会場としても利用されています。パリオリンピック2024では陸上競技やサッカーの決勝戦、そして閉会式の会場として使用されます。


20時、宿泊先の最寄駅であるParc des Expositions駅に戻ってきました。
明日の JAPAN EXPO 2024 に備えて、ゆっくりします。

● パリのトイレ事情
これは書いておかねばと、パリを観光する際に気になるのがトイレ事情。
日本と比べると公衆トイレの数が少なく、有料のトイレも多いのが特徴です。カフェやレストランのトイレは基本的に利用者のみが使えますが、最近では街中にユニット式の無料公衆トイレも設置され、アクセスしやすくなっています。特に観光地周辺では利用できるトイレの場所を事前にチェックしておくと安心です。

主要な観光スポットにあるトイレ・ユニット。これは無料で使えました。
すべて自動化されていて、中に人がいるとロックされ、用を済ませた人が出た後はお掃除機能が働き、自動の掃除が終わるまでは入れません。


今回、短時間で駆け足の観光となりましたが、オリンピック開催に向けて準備が進むパリの様子を感じることができました。行けなかった場所もありましたが、また次の機会に訪れたいと思います。
明日は、JAPAN EXPO 2024 に大潜入、こちらも楽しみ。
また次回もお楽しみに♬
À bientôt✋
📝マコマコ