おばあちゃんと過ごす夏の午後|小さな町 Saint-Loup-Lamairé で見つけた癒し

フランス生活

Bonjour!マコマコです。
妻の実家 Parthenay(パルテネー)で過ごす Vacances(ヴァカンス)も5日目に入りました。

この日は、Parthenay から北へ約20km、妻のおばあちゃんが暮らす町 Saint-Loup-Lamairé(サン=ルー=ラメール)を訪れました。
(マコマコ 前までは、フランス語が聞き取れず、さる、サルー、猿~、と 本気で間違えていました)

この町は、妻の母方の家族がかつて住んでいた場所。5人兄弟+両親の7人家族が、Le Thouet(トゥエ川)沿いの家でにぎやかに暮らしていたそうです。
現在、おばあちゃんは年齢のこともあり、町の福祉施設で静かに暮らしています。

まずは おばあちゃんを迎えに施設へ。
個室の部屋には、家族の写真(何と孫が11人)や借っていた🐱の写真が飾られています。


Saint-Loup-Lamairé ってどんな町?

Saint-Loup-Lamairé は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏 ドゥー=セーヴル県に位置する小さな町。人口は1,000人ほどで、中心街は徒歩30分もあれば歩き回れるほどの小さなスケールです。

町の中心には Le Thouet(トゥエ川)がゆったりと流れ、歴史ある石造りの家や古い橋が点在し、絵になる風景が広がっています。
のどかで穏やかな時間が流れるこの町は、まるで時が止まったような静けさが魅力です。

町の中心を流れる Le Thouet。ボート遊びもできます。


教会とお城をめぐる小さな散歩

町のシンボルといえば、Église Notre-Dame de l’Assomption (St Loup sur Thouet)
美しい鐘楼と石造りの外観が印象的で、周囲の家々と調和した穏やかな景観を作り出しています。

そして、教会から5分ほど歩くと見えてくるのが、見えてくるのは Château de Saint-Loup-sur-Thouet

現在は結婚式やイベント、宿泊にも利用できる立派なお城です。
公式サイトはこちら 👉 Château de Saint-Loup-sur-Thouet
いつか、ここに泊まってみたいものです…!
1泊 30,000円 (*゚Д゚)

 
新しくオープンしたカフェ「La Gargante」

散策のあとは、観光案内所(Office de Tourisme)のすぐ隣にあるカフェ、
La Gargante(ラ・ガルガント)でティータイムを楽しみました。
こちらは2024年7月にオープンしたばかりの新しいお店で、本店は妻の実家がある Parthenay にあります。

店内に入ると、なぜか壁に日本のアニメ『テクノポリス21C』のキャラクター、壬生京介と風吹エレナのイラストが描かれていました!
(1982年公開のSFアニメ映画で、近未来の警察チームが活躍するアクション作品です)

フランスの小さな田舎町でこの絵を見るとは、まさかの日本つながり。
たぶん、初めての日本人のお客さんだろうな。

このカフェの魅力は、なんといっても裏庭のテラス席

晴れた日には緑に囲まれたガーデンで、川のせせらぎを聞きながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
夏の午後には地元のクラフトビールを、ティータイムには紅茶やケーキを。
さらに、日本のウイスキーも置いてあってびっくり!

木を基調とした素敵な雰囲気のカフェでした!


思い出の町で感じたこと

私が初めて Saint-Loup-Lamairé を訪れたのは2012年の11月

今回で5回目の訪問ですが、当時からこの町の静けさと、石畳の通り、川沿いの家並みに魅了されました。けれど、10年以上が経った今、少しずつ人が減り、若い世代の姿を見かけることが少なくなったのが寂しくもあります。

フランスの地方では、どこも似たような課題を抱えています。
それでも、新しいカフェができたり、観光客がいたりと、町がゆるやかに息を吹き返しているようにも感じます。

久しぶりに歩いた Saint-Loup-Lamairé 。
実は、かつておばあちゃんが暮らした家は、兄弟姉妹が独立したこともあり、2024年の9月にイギリス人の富豪へ売ってしまったそう。

それでも、またここへ来て、おばあちゃんとのティータイム、そして偶然見つけた日本のアニメの壁画。小さな町の中に、新しい発見と、温かい思い出が詰まっていました。
またいつか、妻のおばあちゃんに会いに、この町を訪れたいと思います。

最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに♪

À bientôt✋

📝マコマコ