サマータイムのはじまり と つる磨き welcome to spring 2025 ハロー ブドウの赤ちゃん

フランス生活

Bonjour!マコマコです。
最近はとっても良い天気、仕事もはかどります。

ブログを書いている3月30日の日曜日の今日、睡眠時間がいつもより1時間減りました😢
フランスでは、2025年のサマータイム(夏時間)がスタートです!

今回は、このサマータイムの仕組みと、後半ではブドウの生育の変化についてご紹介します。


フランスのサマータイムとは?

フランスでは毎年、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までサマータイム(夏時間)が導入されます。2025年も例外ではなく、3月30日(日)の午前2時に時計の針が1時間進み、午前3時になります。そして、10月26日(日)には夏時間が終了し、午前3時が午前2時に戻ります。このサマータイム期間中、日本との時差は通常の8時間から7時間に短縮されます。

サマータイムの目的は、日照時間が長くなる夏の間に時計を1時間進めることで、より効率的に太陽の光を活用し、エネルギー消費を抑えることにあります。1970年代のオイルショックをきっかけに、ヨーロッパ各国で導入が進み、フランスでも現在まで続いています。

フランスは日本よりも緯度が高いため、夏になると昼の長さがぐっと長くなります。

  • 東京:北緯 約35度40分
  • 札幌:北緯 約43度03分
  • Paris:北緯 約48度52分
  • Mâcon:北緯 北緯46度18分

東京よりも(札幌よりも)ParisやMâconはかなり北に位置しています。
Parisでは6月の昼の長さが約16時間にもなり、日本の14時間と比べてもかなり違います。パリオリンピック2024の開会式 記憶に新しいかと思いますが、夜9時を過ぎても明るいです。
この長い日照時間を有効に活用するために、サマータイムは設定されました。

朝のブドウ畑の様子
夕方のブドウ畑の様子

サマータイムにはメリットも多く、仕事終わりにまだ明るいので屋外での活動がしやすくなったり、照明の使用が減ることでエネルギー節約につながったりします。また、観光業やレストラン業界にとっても、夕方からの賑わいが増えるためメリットは大きいです。

一方で、時間変更による睡眠リズムの乱れや、冬時間に戻す際の体調不良など、デメリットも指摘されています。


ブドウの芽が動き出す!

ブドウ畑は、すっかりと春の陽気が訪れ、ブドウの涙(Les larmes de la vigne) と共に、新たな生育ステージが始まりました。

幸運のシンボル Coccinelle(コクシネル・テントウムシ)や、良い土の証ミミズもたくさん見れるようになりました。


ブドウが芽を出す(Débourrement)

「Débourrement(デブルモン)」は、ブドウの芽が膨らみ、発芽する段階です。冬の間じっと休眠していたブドウの樹が、暖かくなるにつれて目覚め、新しい芽を吹き始めます。
この時期のブドウ畑では、まだ小さな芽が少しずつ膨らみ、そこから若葉が顔をのぞかせる様子を見ることができます。

新芽が成長するスピードは、気温や天候の影響を大きく受けます。昼間の気温が10℃を超えると、発芽が加速し、一気にブドウの木が春らしい姿へと変化していきます。しかし、この時期は霜のリスクも高く、芽が霜にやられると、その年の生育に大きな影響を及ぼすため、Domaineでは防霜対策に追われることもあります。


葉が開きはじめる(Feuillaison)とその役割

「Feuillaison(フイヤゾン)」は、芽が開き、ブドウの葉が広がり始める段階です。葉が展開し始めると、いよいよ本格的な成長シーズンの幕開け。葉は光合成を始め、ブドウの木に必要なエネルギーを作り出します。健康な葉の成長は、その後の果実の品質に大きく関わるため、この時期の管理が非常に重要です。風通しを良くするために、適度な剪定を行うこともあります。


ブドウの成長サイクルと今後の変化

この後は、9月まで次のような流れとなります。

開花(Floraison) → 結実(Nouaison) → 色づき(Véraison) → 完熟(Maturité)→ 収穫(Vendanges)

ブドウは気候条件に敏感な作物。寒さや霜の影響を受けながら、少しずつ成長していきます。


フランス語のワイン用語を学ぼう!

ブドウの生育段階に関わるフランス語のワイン用語をまとめてみます。

🌱 Débourrement(デブルモン):ブドウの芽出し、発芽のことです。冬の休眠から目覚め、新しい季節の始まりを告げる重要な段階です。

🍃 Feuillaison(フイヤゾン):ブドウの葉が開き、成長し始めることです。「ぶどうの葉が開く」という表現に最も近い言葉です。

🌸 Floraison(フロレゾン):ブドウの花が咲くことです。小さな白い花がたくさん集まって咲きます。

🍇 Nouaison(ノエゾン):受粉後、ブドウの小さな実がなり始めることです。

🎨 Véraison(ヴェレゾン):ブドウの実が色づき始めることです。黒ブドウは緑から赤や紫へ、白ブドウは緑から透明感のある黄色へと変化します。

🍷 Maturité(マチュリテ):ブドウが完熟することです。収穫の時期を決める上で最も重要な段階です。

✂️ Vendanges(ヴァンダンジュ):ブドウの収穫のことです。手摘みや機械摘みなど、様々な方法で行われます。




ブドウのお手入れ:つる磨き

春の仕事も最終段階、ブドウの剪定が終わったら、もう一つ大切な作業があります。それが「つる磨き」です。剪定後のブドウ樹の枝を整え、適切な形状に仕上げ、病気の発生リスクを低減させる効果があります。

剪定バサミを使って仕上げていきます。

ブドウ樹の成長を脅かす代表的な病気として、春から梅雨に葉や実に黒い斑点が広がる病気 黒とう病(こくとうびょう)や梅雨明けから収穫期に実が急速に腐る晩腐病(ばんぷびょう)が挙げられます。
これらの病原菌は菌糸(きんし)の状態でブドウ樹に付着し、越冬します。剪定後のブドウ樹になるべく病原菌を残さないためには、不要な枝やつるを綺麗に取り除き、ブドウ樹から生えている枝だけでなく、樹を支えるために張られているワイヤーに絡まったつるも、すべて丁寧に取り除きます。

↑が、理想とされていますが、広いブドウ畑では時間がかかり過ぎるのである程度の妥協も必要でした。

今シーズン最後のつる磨きの畑。25年のブドウの樹です。
約4haのブドウ畑での作業。1週間、中腰での作業が続きました。
こちらは9月の同じ畑です。半年後にこんな風景になるなんて信じられません。

つる磨きの後は、ワイヤーにブドウの樹を固定する作業です。
固定する際の道具が限られているので、その間にブドウの樹の植え替えです。25年が経ち、こんなにも伸びたブドウを取り除くのは一苦労でしたが、重みを感じます。

つる磨き、ブドウ樹の固定が終われば暫くは手作業がなくなります。
トラクターでの作業が中心となり、約1か月ちかくお休みをいただくことになりました。5月からは芽かき、葉かきなどが始まり、忙しくなっていくそうです。
次にブドウ畑に行くとき、どのように変化しているのか楽しみです。この間に色々とブドウ栽培の知識を増やしていきたいと思います。


春の訪れとともに

サマータイムが始まり、ブドウも目を覚ます春。時間が1時間進んで明るい時間が長くなるように、Domaineのブドウ畑も少しずつ変化していきます。

これから初夏に向けて、ブドウの成長はどんどん加速していきます。生育の進捗をお届けしますね!

地元のワインショップには、2024年に収穫された白ブドウで仕込んだワインが徐々に並びはじめました。
春の訪れを楽しみながら、日本にもそう遠くない時期に店頭に並ぶと思います。フランスのワインとともに新しい季節を感じてみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回をお楽しみに♬

À bientôt✋

📝マコマコ